寒暖差に対応するには?

先週は20°Cと暖かかったのに,昨日や今日はまた一桁台の気温に逆戻りし,寒暖差が激しく,体調管理が難しいですよね。
3月中は暖かかったり,寒かったりと気温変動が激しいようなので,この寒暖差についていけるようにするにはどうすれば良いか?また寒暖差があると身体ではどんな反応が起きているかなどをご紹介していきます。

寒暖差がある時に身体に起きている反応

そもそも寒暖差があると身体にどのような影響があるのか?
人の身体には身体の機能を一定に保つために「ホメオスタシス」という機能が備わっています。
簡単にいってしまうと,

寒ければ体温を上げ,暑ければ発汗して体温を下げる,
休む時は血圧を下げ,運動するときは血圧を上げる,
また呼吸を落ち着かせるために気管支を収縮させる,呼吸をしやすくするために気管支を広げる,

など,状況に合わせて身体が対応できるようにする機能です。
季節に関しても同じで,春夏秋冬に対応できるように調節しています。
この調節の要になるのはご存知のように「自律神経」。
自律神経が無意識の状態でも状況に合わせて対応できるようにしています。

ですが,対応するにはある程度の時間が必要なこともあります。
それが気温に対応する時なのです。

暑さに対応する時は暑さに対応できるように徐々に身体を「暑さ対応バージョン」に,
寒さに対応する時は寒さに対応できるように徐々に身体を「寒さ対応バージョン」に,

という具合に身体を対応できるようにするのですが,
3日前に20℃,その2日後に5℃で雪も降るとなると,身体はどっちに対応して良いかわからなくなり,
状況に対応することができずに,体調を崩してしまいます。

寒暖差に対応するには?

寒暖差に対応しているのは自律神経ですよね。
この自律神経が正常に機能することができれば,寒暖差に対応できるのです。

しかしながら完全に対応できるようになるというよりも,
体調を崩しにくくなったり,
そうなったとしても短期間で調子を取り戻せるようになる,
という状態になれれば良いと思います。

というのもここ何年かの気温の変動は,いわばこれまで経験したことのない状況なわけです。
身体もこの状況に慣れるまではある程度の時間は必要になるので,上記のような反応を経ていくと考えられます。

ではどのようにすれば自律神経が正常に機能できるようになるのか。
自律神経といっても,現代医学ではまだまだわからないことだらけの分野でもありますが,
東洋医学では,はるか昔から自律神経の機能に当てはまる身体のある機能について述べています。

それがこのブログでも度々紹介している「脾(ひ)」という臓器の機能です。

「脾(ひ)」は現代医学でいう胃や膵臓などの消化器官をいいます。
この機能が落ちると,自律神経が正常に機能しなくなる,と考えられています。

「脾(ひ)」と自律神経の関係は過去のブログに詳しく紹介していますのでご覧ください。
↓のブログでは春との関係を主に紹介していますが,春だけでなく,気温にも同じような作用があるので,
春を気温に置き換えると分かりやすいかと思います。

また,ブログ内にも紹介しているように,
「脾(ひ)」の機能を落としてしまう原因は糖代謝異常です。
糖質の過剰摂取や何らかの原因(ストレスなど)により,糖を分解する機能が落ちることが主な原因です。
糖質を摂りすぎているかをチェックする方法や症状なども過去のブログで紹介しているのでご覧ください↓

糖を摂りすぎているな…という場合はブログ内でも紹介しているように,まずは普段の摂取量を半分にするところから始めてみましょう。
それができたらその半分(元の1/4)という具合に徐々に減らしていくと,効果を実感できるようになっていきます。

寒暖差だったり,年度末などでストレスも多くて,我慢するのが大変…
という声も聞こえてきそうですが,この不安定な時期だけでも何とか減らして,体調を良い状態にしていけるように
頑張っていきましょう。

それでも体調が優れない…
という場合はストレスや他の原因も考えられるので,まずは当院へご相談していただき,体調が良い方向へ向かえるように施術を受けていただくことをお勧めしています。

「何と説明したら良いかわからない症状でも良いのかな…」
「こんな症状でも相談して良いのかな…」
という方も
ご相談だけでも構いませんので,お気軽にご連絡ください。