糖が身体に与える影響

糖が身体に溜まりすぎるとどうなる??

糖は身体のエネルギー源となる大切な栄養素のひとつです。
また、脳にとっての唯一の栄養素でもあります。
ですが、この糖は必要以上に摂りすぎると身体に悪影響を与えてしまいます。
それを身体の「糖化」と言います。

なぜ糖を摂りたいと思ってしまうのか??

人間の脳には元々糖や脂肪などの高エネルギーのものを積極的に摂るようにとインプットされています。
というのも、原始時代やそれ以降の時代でもいつ摂取できるのかわからない貴重なものだったからです。
それが現代の人類にも依然として残っているため、糖や脂肪を摂りたいと思うようです。
また現代ではストレスが溜まると脳がそれを解消しようとするので、
・甘いもの
・冷たいもの
・シュワシュワしたもの
を欲しがるようになります。
ですが、ストレスが溜まった状態というのは、脳から下の身体にも疲労が溜まっているので、そのような高エネルギーのものを消化するのは大変な状態とも言えます(高エネルギーなものは身体に取り入れる形に分解するまでに時間がかかってしまいます)。
つまり、脳はひとときの快感を得ますが、身体はそれ以降に多大な消化能力を有するので、結果としては身体は疲労してしまうのです。

摂りすぎた糖はどうなる??

先程述べたように糖は身体にとって貴重な栄養素です。
そのため、摂りすぎた糖は捨てるのは勿体無いと判断され、身体に脂肪という形で蓄積されます。
この状態が「糖化」です。
ただ蓄積だけなら良いのですが、自律神経のはたらきを鈍らせてしまう効果もあるようです。
身体に入ってきた糖を蓄積させるのはインスリンというホルモンただひとつです。
インスリンは脳から分泌されるホルモンが膵臓に指令を出して出てくるホルモンです。
インスリンは血管に流れている糖を積極的に身体に取り込んでいきます。
この際にインスリンと協力して働いているのが自律神経です。
ですが、糖が多すぎるとインスリンがオーバーヒートを起こし、働きが鈍くなり、糖が血管の中に溢れて細い血管に溜まるようになります。
同時に自律神経のはたらきも鈍くなり、脳から分泌されるホルモンにも悪影響を及ぼします。
この状態がよく耳にする「糖尿病」です。
最近では糖尿病と診断されていなくても血糖値やヘモグロビンA1Cの値がボーダーラインギリギリの「糖尿病予備軍」が多くなっているようです。
糖と自律神経の関係は以前にアップした「自律神経失調症 改」で紹介してあります。

糖を摂りすぎている症状とチェックする方法

糖を過剰に摂っていると、身体のいろいろなところに反応がでます。
また、汗の質も変わり、ペトペトとした汗になります。
これを「シロップ汗」と言います。
また、糖が多いと筋肉が異常に硬くなりやすくなるため、頚椎などの比較的小さな骨の場合、
硬くなった筋肉に引っ張られて歪んでしまい、
手のしびれやめまい、頭痛などの症状も出てしまいます。

症状やチェックに当てはまったら早めに改善しましょう。

症状やチェックに当てはまったら普段どのくらいの糖を摂取しているのかを思い浮かべてみましょう。
そしてそこからまずは半分にできるよう頑張ります。
期間は2週間です。
最初の1週間はかなりきついようですが、2週間経つと意外と食べなくてもいいかもとおっしゃる方がほとんどです。
それとともに症状の軽減や上記のような反応も薄くなっていきます。
当院の施術ではこれまでに溜まった糖の代謝促進や、それによって引き起こされた症状に対して施術を行います。
施術を重ねて反応がなくなると、症状がぶり返すことは格段に減り、更には自分でも気づかなかった症状(無自覚の肩こり、消化器系の症状、睡眠の質など)にも効果が出ることもよくあります。
私もスポーツドリンクの取りすぎによるめまいの経験がありますが、あれは二度となりたくないものです…。
糖化でお悩みの際は是非一度当院にご相談ください。