昨日から4月になりましたね。
先月は寒暖差が大きく、4月からは新生活や環境が変わるなどの変化が大きい時期でもあります。
そこで気をつけたいのが自律神経の乱れ。
その中でも天候などの変化もあると頭痛がする、という方も多いことと思います。
今回は以前にも紹介した頭痛についての振り返りと、イラストや対処法などを載せてブラッシュアップしてご紹介していきます。
頭痛の種類と原因
今回は代表的な2種類の頭痛について紹介していきます。
緊張性頭痛
この頭痛の原因は筋肉の緊張(収縮)です。
背中や頭、首・肩周りの筋肉が硬くなることで、頭の周囲の血管を圧縮したり、筋肉そのものの収縮により痛みが出ます。
筋肉の収縮や血流が悪くなることで起こる頭痛が緊張性頭痛、ともいえます。
緊張性頭痛の特徴として
・ズーンと頭が重い
・肩や首が凝っている
・ヘルメットを被せられたような痛み
などがあります。
筋肉を収縮させる原因はたくさんありますが、よく見られるのが
- 糖代謝異常
- 扁桃腺機能低下
- 内臓下垂
によるものです。
糖代謝異常は全身の筋肉そのものを収縮させてしまい、
扁桃腺の機能低下が起こると、首の前にある筋肉(胸鎖乳突筋など)の収縮が起こり、
内臓下垂は片周りの筋肉(僧帽筋など)の収縮が起こることで、頭痛の原因となります。
これらが複合しているケースもよくあります。そして、
マッサージをしてもその場は良くなるが、すぐ元に戻る…
姿勢が悪いから頭痛が起こると言われた…
頚椎や背骨がずれているから頭痛が起こると言われた…
というケースで頭痛を繰り返している場合はこのような隠れた原因によるものかもしれません。
それぞれの原因についての詳細は過去の記事に紹介しておりますのでご覧ください↓
偏頭痛
この頭痛の原因は血管の拡張(広がる)です。
頭の周囲の血管への血流量が増加したり、何らかの原因により、血管が拡張することで血管周囲の神経に触れることで痛みが出ます。
血管が拡張して神経からくる痛みが偏頭痛、ともいえます。
偏頭痛の特徴として、
・ズキズキとした拍動性のある痛み
・吐き気を伴う
・フラフラしたり、頭を動かしただけでも気持ちの悪い痛みが起こる
などがあります。
血管を拡張させる要因は気圧や気温の変化、環境の変化、食べ物、ストレスなどたくさんありますが、
これはあくまでも症状を引き起こす「引き金」のようなものです。
原因は体質にあります。
それは上半身に熱がこもり、足が冷えている、という体質です。
そしてこの状況を作り出したものこそが偏頭痛の原因です。
この状況を作り出している原因として多いのが、先ほども紹介した糖代謝異常に加えて、
- 血液の循環不全(瘀血)
- ホルモン異常
が考えられます。
糖代謝異常は全身の筋肉の収縮に加え、自律神経の乱れを引き起こして血流を悪くし、
血液の循環不全を意味する「瘀血(おけつ)」は血液を上半身、下半身に分断する原因となり、
ホルモン異常は目を通して脳にある「下垂体(かすいたい)」という器官に異常をきたすことで自律神経の乱れや血流不全の両方を引き起こす原因になります。
季節の変わり目に必ず頭痛が来る…
悪天候だと頭痛になり、いつも不安がある…
忙しかったり、ストレスが多くなると頻度が多くなる…
というケースで頭痛を繰り返している場合はこのような隠れた原因によるものかもしれません。
それぞれの原因についての詳細は過去の記事に紹介しておりますのでご覧ください↓
(ホルモン異常については坐骨神経痛の記事の中で紹介しております)
緊張性頭痛と偏頭痛を見分ける方法
緊張性頭痛と偏頭痛の違いは
周りの筋肉に原因があるのか、それとも血管や神経などの内部に原因があるのか、ということです。
この違いにより、簡易的ではありますがどちらの頭痛なのかを見分けることができます。
方法は簡単で、座りながらお辞儀をして痛みや不快感が強くなると偏頭痛、
お辞儀をしても座っている時とそんなに変わらなければ、緊張性頭痛、と見分けることができます。

まず腰を前屈することで、脳から脊髄を覆っている髄膜を伸長させます。
偏頭痛の場合は、神経が血管の拡張により圧迫されることで痛みが出ているため、その神経を覆っている髄膜が伸長されると、さらに神経が圧迫されるので痛みがより強くなります。
対して緊張型では、髄膜の表面にある筋肉の硬直によるものなので、髄膜が伸長されても影響がなく、痛みも変わりません。
(※あくまでも簡易的な鑑別方法なので必ずというわけではないことをご了承ください)
緊張性頭痛と偏頭痛のそれぞれの対処法
緊張性頭痛と偏頭痛の違いは
血管が収縮されて痛みが出ているのか(緊張性)、
それとも血管が拡張されて痛みが出ているのか(偏頭痛)、ということでしたよね。
血管が収縮しているときは温めると筋肉がほぐれるので、緊張性頭痛の場合は
入浴や首や肩周りを温めることが効果的です。
逆に血管が拡張しているときは冷やすと血管が収縮するので、偏頭痛の場合は頭を冷やす、そして足は温めることが効果的です。
方法は、保冷剤(アイスノン)で頭のてっぺんを冷やします。
そしてお腹から下は冷えないように布団や毛布などを覆ったり、場合によってはドライヤーなどで足を温めることも有効です。
これは、上半身に溜まっている血液を下半身に下す際に、下半身が冷えている、つまりは血管が収縮していると、上半身にある血液を下せなくなるため、そのルートを作る目的で足を温めます。
緊張性頭痛と偏頭痛では対処法が真逆になるので、どちらの頭痛かわからない、というときは先ほどのチェック方法で試してから対処するようにしましょう。
今回ご紹介した方法はあくまでも対処療法なので、
病院などで一通り検査して異常なしと診断されたが、症状が続いている。
ずっと薬を服用して対処していて、薬を手放せるようになりたい。
頭痛になるのでは…という不安から抜け出したい!
という方は頭痛の根本的な原因を見つけていくことで症状を軽減していくことができます。
まずはご相談だけでも構いませんのでお気軽にご連絡くださいね。