グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)

こんなお悩みありませんか⁇
・歩いたり、走ったりすると足の付け根(鼠径部)が痛い
・立ったり座ったりするときに痛い
・足を組むと痛い
・伸脚や片足に体重をかけると痛い
・ボールを蹴る、投げるなどの体を捻るときに痛い

このような症状のある場合、鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)であるかもしれません。

そもそもグロインペイン症候群とは⁇

足の付け根には足先までいく大事な筋肉や血管、神経が通り、それらを股関節の摩擦から守るように靱帯が覆い被さっています。
この靱帯を「鼠径靱帯」と言って、横の腹筋である腹斜筋から作られています。
この鼠径靱帯がなんらかの影響により、硬くなり、その下を通る筋肉と摩擦が起こり、痛みや可動範囲を狭くしてしまうのが鼠径部痛症候群です。
また、股関節はシーソーのように腹筋を支点として動いているため、どちらかの股関節に負担をかけすぎてしまうと、支点である腹筋にも負担がかかり、鼠径部だけでなく、おへそ周りにも痛みがでることもあります。これも鼠径部痛症候群になります。

痛み止めを服用したり、ストレッチなどの運動療法や安静にしていると痛みは消えるのですが、動いた時の痛みはすぐにぶり返してしまったり、なかなか競技に復帰できないという方が多くみられます。

当院が考える鼠径部痛症候群の原因は⁇

鼠径靱帯は横腹筋である腹斜筋から出来ています。
鼠径靱帯はあくまでも靱帯であるため、マッサージや電気療法などでほぐれることはありません。
鼠径靱帯が硬くなるのは、腹斜筋の収縮が原因です。
腹斜筋を含める腹筋群は身体を支えることが主なはたらきですが、内臓を守るというはたらきもあり、内臓からの反射も受けやすい筋肉です。
そのため、腹筋自体にアプローチするのではなく、内臓からの反射を無くしていくと、自然と筋肉がほぐれ、鼠径靭帯の硬さも無くなっていきます。 
また、腸や股関節周りにある「腸腰筋」が冷えてしまい、内臓が落ちて、鼠径靭帯に負担がかかってしまい、症状引き起こしている場合もあります。
どちらのケースでもまずは筋肉の内側にある内臓にアプローチしていくと、鼠径部痛症候群の症状を軽減することに繋がります。
また、これらの原因を無くしていくと、
・姿勢が良くなる
・怪我の予防になる(特に腰痛や膝痛、足首のねんざ、など)
・身体の柔軟性が上がる
などの効果も期待できます。