腸脛靱帯炎(ランナー膝)

こんなお悩みありませんか⁇
・歩いたり、走ったりすると膝の外側が痛くなる
・階段(特に下り)で痛くなる
・長時間座ってから立つ時に痛くなる
・屈伸をすると痛くて立てない
・自転車を漕ぐ動作が辛い

そもそも腸脛靭帯炎とは⁇

膝を構成する大腿骨、脛骨、腓骨と腸脛靭帯の摩擦により膝周りで炎症を起こすことを言います。
腸脛靭帯は大腿筋膜張筋という筋肉によって動かされます。
また、大腿筋膜張筋は股関節を動かす最初の動作で大腿骨を骨盤に引き寄せて、股関節の動きだしをスムーズにするはたらきもあります。
腸脛靭帯炎は大腿筋膜張筋が硬くなることで股関節の動きを悪くし、腸脛靱帯を過度に引っ張り、膝との摩擦を大きくすることで起きてしまいます。

整骨院や整形外科での対処法は、患部のマッサージや鍼治療や電気療法、痛みが酷い場合は痛み止めや筋弛緩剤などを処方することもあるようですが、症状が良くならない、またすぐにぶり返すなど、根本的な解決には至らないことが多いようです。

当院が考える腸脛靱帯炎の原因は⁇

腸脛靱帯炎を患っているランナーやスポーツをしている方の場合、大体の方がつま先と膝のお皿を外側に向けて(O脚気味)動作をしています。
もしくはその逆でつま先とお皿が内側に向いている(X脚気味)場合でも同じように発症することもあります。
外側に向いている場合、体重が外側にかかってしまうため、大腿筋膜張筋に負担がかかり、腸脛靱帯との摩擦が大きくなります。
内側に向いている場合、動作時に膝が雑巾を絞られるような動きを繰り返すため、腸脛靱帯に摩擦が起こります。

なぜつま先が外側や内側に向いてしまうのかは、動き方のくせも考えられますが、

・内臓が下がってしまい、股関節が開いてしまう
・糖質過多により大腿筋膜張筋が硬くなり、摩擦を起こす
・口呼吸により扁桃腺が腫れ、ウイルスや細菌が関節内に侵入し、炎症を起こす(病巣感染と言います)、それにより靱帯が緩くなり、関節にあそびができてしまう(関節弛緩)。

などの身体の内側からの原因が隠れていることが多いです。 この状態で動き方のくせを直していくのは、身体が正しい動きが出来ないので相当な時間がかかり、その間に症状が酷くなってしまうこともあります。 まずは身体の内側から正しい身体の動かし方ができるようにして、それから動かし方を直していくのが症状緩和への近道となります。
つま先が真っ直ぐな状態になると

・再発の防止
・腰痛や股関節痛の予防
・足首の捻挫の予防
などの効果も期待できます。